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教職を目指す皆さんへ
教職実践演習
「教職実践演習」とは何か
「教職実践演習」は、教職課程の授業科目やそれ以外での様々な活動を通じて学生が身につけた資質能力が、教員として最小限必要なものとして有機的に統合され形成されたかについて、大学が自ら養成する教員像や到達目標など(愛媛大学教職課程のディプロマ・ポリシー)に照らして最終的に確認する必修科目で、開講時期は4年次後学期です。
「教職実践演習」の種類
本学では、次の3種類の「教職実践演習」を開講します。
① 「教職実践演習(幼・小)」
② 「教職実践演習(中・高)」
③ 「教職実践演習(養護教諭)」
- ※1)取得する教員免許状の「教職実践演習」を受講してください。
- ※2)複数の教員免許状を取得予定の場合は、最も取得を希望する学校種・教科の「教職実践演習」を受講してください。ただし、教育学部の学生については、自身が所属するコース及びサブコース/教科の学校種・教科の「教職実践演習」を受講してください。
「教職実践演習」の履修条件
「教職実践演習」の履修条件は学部によって異なります。所属学部の履修条件を熟読してください。
法文・理・工・農学部
- 教職課程学習ポートフォリオを作成していること。
- リフレクション・デイ(第Ⅰ期・第Ⅱ期・第Ⅲ期)を受講していること。
- 「教職実践演習」(4年次後学期)履修時点で、未修得の「教育の基礎的理解に関する科目等」(「教育実習」、「教育実習事前・事後指導」を除く)が3科目以内であること。
- 「教職実践演習」(4年次後学期)履修時点で、取得予定教科の各教科の指導法に関する科目の半数※(中学校は2科目、高等学校は1科目)以上を修得済みであること。
※複数の教員免許状を取得予定の場合は、最も取得を希望する教員免許状(学校種・教科)を取得するために必要な各教科の指導法に関する科目の半数とします。 - 教育実習を履修していること(当該学期に履修する場合を除く)。
教育学部
- 教職課程学習ポートフォリオを作成していること。
- リフレクション・デイ(第Ⅰ期・第Ⅱ期・第Ⅲ期)を受講していること。
- 「教職実践演習」(4年次後学期)履修時点で、未修得の「教育の基礎的理解に関する科目等」(「教育実習」、「教育実習事前・事後指導」を除く)が3科目以内であること。
- 「教職実践演習」(4年次後学期)履修時点で、取得を希望する教員免許状※の必修要件として指定されている各教科の指導法に関する科目又は保育内容の指導法の半数以上を修得済みであること。
※取得を希望する教員免許状とは、例えば「中学校・理科」や「高等学校・国語」のように、取得を希望する教員免許状の学校種と教科を組み合わせたものを指します。複数の教員免許状を取得予定の場合は、最も取得を希望する教員免許状と考えてください。
医学部看護学科
- 教職課程学習ポートフォリオを作成していること。
- リフレクション・デイ(第Ⅰ期・第Ⅱ期・第Ⅲ期)を受講していること。
- 「教職実践演習」(4年次後学期)履修時点で、「教育の基礎的理解に関する科目等」(「養護実習」、「養護実習事前・事後指導」を除く)を全て修得していること。
「教職実践演習」の単位認定条件
「教職実践演習」の単位は、次の2つの条件を満たさなければ認定されません。
- 教員免許状を取得するために必要なすべての単位を修得していること。
- 必要な「教職課程学習ポートフォリオ」を作成していること。
「教職実践演習」のシラバス(一例:「教職実践演習(中・高)」)
【授業のキーワード】
教員に求められる資質能力(Knowledge、 skills and attitude required for the teaching profession)、学習の総括(Summary of learning (in pre-service teacher development))、教職課程学習ポートフォリオ(Portfolio for student teachers)、教職課程のディプロマ・ポリシー(Diploma policy of the teacher education program) 【授業の目的】
「教職実践演習」は、教職課程の全授業科目(教育実習を含む)や、授業外での様々な教育体験活動を通じて身につけた知識・技能や資質能力が、教員として最小限必要な資質能力として有機的に統合され形成されたかについて、「愛媛大学教職課程のディプロマ・ポリシー」で示される到達目標に照らし合わせて最終的に確認するものであり、教職課程における「学びの軌跡の集大成」として位置付けられる科目である。この科目の履修を通じ、教員になる上で、自己にはどのような資質能力が身についているのか、自己にとって何が課題であるのかを自覚し、不足している知識や技能等については、自己学習や補充学習等を用いて補いながら、その定着を図ることにより、教職生活を円滑にスタートできるようになることが期待される。
【授業の到達目標】
以下の「教職課程のディプロマ・ポリシー」で示される知識・技能および資質能力を習得していることが、この授業の到達目標である。- 教科・教職に関する幅広い基礎知識と、得意分野の専門的知識を有している。
- 学校現場で生じている問題を始めとして地域や社会全体に関わる課題について、適切な対応を考え議論することができる。
- 幼児・児童・生徒の発達に応じた保育・授業の構成や教材・教具の工夫ができる。
- 実践から学び、自己の学習課題を明確にして、理論と実践を結びつけた学習ができる。
- 教育的愛情を持って幼児・児童・生徒に接することができるとともに、多世代にわたる対人関係力を身につけ、社会の一員として適切な行動ができる。
【授業概要】
教職実践演習は、第Ⅲ期リフレクション・デイ、教職クラス(全5回)、教科クラス(全5回)、実践講話(3回)、最終回の全15回を一クラス30人程度の演習形式で実施する。教員免許状取得に関わる講義等で学んだ知識・技能や、教育実習や教育体験活動などの実践を通じて身につけた資質能力を確認するために、各授業回のテーマに応じ、レポート提出、テスト、実践講話聴講、動画視聴、グループディスカッション、グループでの協働作業、指導案の作成と発表、模擬授業等、さまざまな活動を行って各自の学習成果を総括する。
【授業スケジュール】
第1回 第Ⅲ期リフレクション・デイ、教職実践演習オリエンテーション第2回 【教職】教職ポートフォリオの確認・評価、教育法規等に関するテスト
第3回 【教職】教師としての判断力向上のための事例検討グループワークその1
第4回 【実践講話】学校の安全管理
第5回 【教職】教師としての判断力向上のための事例検討グループワークその2
第6回 【実践講話】教員の職務と学校現場における課題(教員のICT活用について)
第7回 【教職】教師としての判断力向上のための事例検討グループワークその3
第8回 【実践講話】特別支援教育について
第9回 【教職】心にひびく教師の言葉、教員としての所信表明スピーチ
第10回 【教科】教育実践省察活動その1(教育実習の振り返り、教育実習での実施内容に基づいた教材や指導案の相互評価、指導案の作成と発表、模擬授業準備と模擬授業、授業実践動画の視聴と授業分析、等)
第11回 【教科】教育実践省察活動その2
第12回 【教科】教育実践省察活動その3
第13回 【教科】教育実践省察活動その4
第14回 【教科】教育実践省察活動その5
第15回 自己教育課題の総括
【授業時間外学習にかかわる情報】
大半の授業回でレポート課題や、模擬授業等での事前準備等時間外学習が課される。また、教職課程の総括の科目であるため、これまで行ってきた各「リフレクション・デイ」での作業や「教職課程学習ポートフォリオ」の作成や修正も、「教職実践演習」の授業時間外学習と位置づける。【成績評価方法】
各授業での課題・活動、教職課程学習ポートフォリオ、教育法規等確認テスト、最終回提出物について、対応するディプロマ・ポリシーに沿って評価を行う。配点の内訳は、教職クラス(全5回授業から総合的に評価)25点、教科クラス(全5回授業から総合的に評価)25点、実践講話レポート(全3回)15点、教職課程学習ポートフォリオ作成点10点、教育法規等に関するテスト15点、最終回提出物10点の計100点とする。ただし、2/3以上の出席(遠隔非同期型授業では提出物)がなければ、単位は認定しない。【受講条件】
以下を満たしていること- 第Ⅰ期、第Ⅱ期リフレクション・デイを受講していること
- 第Ⅲ期リフレクション・デイを10月中に受講できること(ただし、教育実習や留学に関わる場合等を除く)
- 「教職課程の学習ポートフォリオ」を作成していること
- 免許取得に必要な科目のほとんどを修得していること(学期終了時に免許取得要件を満たすことを目安とする)
【受講のルール】
欠席した際、「正当な理由」(「授業欠席申出書」に記載されている欠席理由及び、就職面接等の特別な事情)がある場合は、補習学習を受けることができる。